文学フリマ事務局通信

主に文学フリマ事務局代表が書く雑記帳です。

今日のニュース

格闘技界ではふたつの注目すべきニュースがでてました。


まずはジョシュ・バーネットのIGF入り

コレに関しては色々な事情が絡んでいるわけです。

そもそもジョシュ・バーネットUFCにおいて史上最年少チャンピオンとなりながらも、ドーピング疑惑で防衛戦を行わないままベルトを剥奪されてしまった選手。

それ以前からジョシュとUFCの関係がこじれていたと言われており、このドーピングに関しては未だにグレー裁定と見なされています。

そんなジョシュは新日本プロレスに参戦したりしつつ、満を持してPRIDEに参戦。

昨年のGPではあのノゲイラを破って準優勝に輝いたのは記憶に新しいところでしょう。

ところが先日、そのPRIDEが地上波放送打ち切りから打開策を見いだせずとうとうUFCに買収されてしまいました。

UFCも自分たちが一度ドーピングと裁定を下して追放した選手を使うわけにはいかないし、ジョシュだって参戦したいとは思わないでしょう。

よって、ジョシュの動向はファンたちの間で注目されていたわけですが、噂通りIGFに入団。

このIGFというのが正式名称「イノキ・ゲノム・フェデレーション」。

誰もが「ゲノムってなんじゃい?」と突っ込むでしょうが、まさに謎の団体。

アントニオ猪木が旗揚げする新団体で、どうやら格闘技色の強いプロレス(あるいはプロレス色の強い格闘技?)といった路線を目指しているようです。

参戦選手として名前が挙がっているのがカート・アングルブロック・レスナー安田忠夫、そしてジョシュ・バーネット

まさに元所属団体で宙に浮いたフリー選手を回収している感じ。

こんなメンツでは団体として独自に興業を続けていくのは難しいでしょう。

私としては「格闘技界・プロレス界の人材派遣会社」みたいかたちで各団体に“猪木の刺客”を送り込んで活動していけばおもしろくなる可能性があると考えます。

このあたりはもうひとつのニュースとも関係しますね。


「Dynamite!! USA」で桜庭とホイスの再戦決定

他にも主要カードの発表がなされました。

実はこの大会のメインはあのブロック・レスナーvsチェ・ホンマン

レスナーの契約状況がどうなっているのか謎ですが、IGFK-1の双方に関係しているわけですね。

なんだかんだ言ってもアントニオ猪木という名前の持つ価値は大きいので、日本向けのテレビ放送なら「あの猪木もレスナーを支援!」といったノリのVTRを作るかもしれません。

とりあえず「猪木」は視聴者の目を引くネタになります。

K-1と猪木さんの関係が強くなれば、この先、IGFを経由してジョシュ・バーネットのDynamiteあるいはHERO'Sへの参戦の可能性も見えてきます。

そもそも、格闘技の大晦日興業が定着したのは猪木さんとK-1の石井元館長がしかけた「猪木軍vsK-1軍 5対5全面対抗戦」だったわけで、これを中継したのもTBS。

テレビ局も含めて「安田忠夫の親娘ドラマで掴んだあの大晦日の栄光をもう一度!」となるかもしれません。

やはり格闘技界は大晦日を中心に考察すると話題に事欠きません。

これもまた楽しみ方のひとつですね。