文学フリマ事務局通信

主に文学フリマ事務局代表が書く雑記帳です。

出店参加申し込みスタート

第五回文学フリマの出店参加申し込みが始まりました。


今回、募集要項の大きな変更点は、「追加イスの廃止」です。

理由はいくつかあります。

もともと、第三回文学フリマの会場変更の際、せっかく大きめの会場に移ったのだから要望の多かった追加イスを受け付けようとスタートしたのですが、ご存じのように第四回では抽選を行わざるを得ない状態となりました。

一台にイス三脚が適当な長机を使用していることもあり、会場が非常にタイトとなっている今、スペースを圧迫する追加イスを無理に行う必要はないと判断しました。

また、アンケートなどで追加イスに絡んだ苦情やトラブルが数件報告されていたことも理由のひとつです。

そして、追加イスの希望数が増加していたことも見逃せませんでした。先にも触れたように、文学フリマで使用している机は本来イス三脚しか入りません。ということは、計算上、追加イスを設置できるのは参加サークルの半分までが限界となります(実際は会場の余剰スペースを考慮してもっと詰めることは可能)。このまま追加イス希望者の割合が増加すると、抽選の際の判断基準となってしまうことを危惧しました。つまり、仮に全体で100ブースで、そのうち追加イス設置可能ブースが半分。ここに125の申し込みがあり、うち75が追加イス希望だったとすると、まず追加イスを希望しない50サークルを無条件でブース取得とし、25の落選を追加イス希望の75サークルの中から選ばざるを得なくなります。こういった事態が想定されるなら、参加者の要望で始まった追加イスもその存在意義がないというものです。


もともと会場として追加イスには無理があったと言われればその通りかもしれません。

それでもこれは、その時々で参加者の要望と事務局が可能なことを照らし合わせて最善を尽くした結果です。