文学フリマ事務局通信

主に文学フリマ事務局代表が書く雑記帳です。

大晦日に曙vsボビー・オロゴン戦、正式決定

横綱も堕ちるところまで堕ちた、としか言いようがない。

曙vsボブ・サップも技術的にはまるでアメフト選手がシャワー浴びる順番で揉めてロッカールームで殴り合ってるようなレベルの試合ではあったが、まあ、まだサップにも曙にも格闘家としてのバリューが残っていたし、それなりに盛り上がったカードだった。

しかし、いくらなんでも、これはない。

こんな試合はそれこそ番組改変期の特番かなにかで、草野仁への挑戦権をかけて芸人がレスリングで戦うのと同じ位相でやればいい。

須藤元気vs山本“KID”徳郁が行われる「K-1 PREMIUM 2005 Dynamite!!」の舞台でやる必要はない。


たしかに、いつもの大会とは違い、大晦日に限ってはお祭り感覚が必要なのもわかる。

格闘技に興味のない人でも、ついリモコンをいじる手を止めるようなエンタメ性が必要になる。

しかしこれは大晦日への出場を目指すすべての格闘家と、年に一度の祭典を楽しみにしているすべての良識ある格闘ファンを侮辱するカードだ。


しかし、これは本当に視聴率を狙って組んだカードなのだろうか?

ただ単に大相撲=NHKをおちょくる目的で曙を貶めているだけなのかもしれない。

実際、格闘家としての曙の価値は「格闘素人のデカブツ」という程度まで下がっているのは間違いない。

先日、深夜に東京ダイナマイトの日比谷野音単独ライブが放送されていたが、ハチミツ二郎が漫才の中で「曙なんてオレでも勝てるわ! 1ラウンドで絶対KOできるわ!」という突っ込みで笑いを取っていた。

私もそれを見て「酒を飲みながら二郎ちゃんと同じこと言ってるヤツ、ゴマンといるよな~」と思ったものだ。

だから、曙vsボビーはそういった世論を反映した東京ダイナマイトアイロニーなのかもしれない。

……「Dynamite」だけに!?

そうでも考えないと格闘ファンとしてはつきあってられんよ、こんなの!