文学フリマ事務局通信

主に文学フリマ事務局代表が書く雑記帳です。

美女は女神、女神は美女

今日(5月12日)の朝日新聞・夕刊の文化面に「造形集団 海洋堂の軌跡」展と「書家・豊道春海と彫刻家・後藤良」展をとりあげた記事が載っていた。

ようするに「海洋堂のフィギュアと後藤良の彩色木彫には命を吹き込みたいという欲求を通して重なるものがある」という記事。

大胆な論評だがカラー写真での比較までしていて目を引いた。

写真で紹介されているのは「榎木ともひでが漫画『ああっ女神さまっ』(原作・藤島康介)をもとにして作った美女像」と「後藤の天女を連想させる『埋もれたる古都』」という作品。

前者はキャラクターとしてはベルダンディーのフィギュア。

この記事で私がなんとなく気に入ったのは、それが「女神像」ではなく「美女像」と表現されていること。

エキゾチックな衣をまとった後藤の作品が「天女」と表現されているのに対し、ベルダンディーのフィギュアは原作から切り離してみれば単純に「美女像」なわけか。

漠然と「なるほど」という感じ。